「もう限界…」ワーママは休職するべきか?後悔しないための判断基準5つと体験談

「明日が来なければいいのに」と、夜中に一人で涙を流していませんか?実は、働くお母さんの約6割が「仕事と育児の両立に限界を感じたことがある」と回答しています。でも、真面目なあなたほど「自分が頑張ればいい」と抱え込んでしまいがち。

この記事では、10年以上のキャリアを持つワーママたちの実体験をもとに、後悔しない休職の判断基準をお伝えします。読み終わる頃には、重かった心が少し軽くなり、今のあなたにとって最善の選択肢が見つかっているはずです。


目次

「もう限界…」と感じるワーママへ。休職を検討すべき心身のサイン

「もう限界…」と感じるワーママへ。休職を検討すべき心身のサイン

毎日、本当にお疲れ様です。朝から晩まで分刻みのスケジュールをこなし、自分の時間はゼロ。

そんな日々を続けていれば、どんなに強い人でも心が折れそうになるのは当然のことなんです。まずは、今のあなたがどれほど頑張りすぎてしまっているか、心と体の声に耳を傾けてみましょう。

「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせるのは、もう終わりにしませんか?あなたが倒れてしまっては、元も子もありません。これからお伝えするサインに一つでも心当たりがあるなら、それは体が発している「止まって」という切実なメッセージかもしれません。

朝起きられない、涙が出る…心と体が発するSOSを見逃さない

朝、目が覚めた瞬間に「体が鉛のように重い」と感じることはありませんか?以前は当たり前にできていた家事や仕事が、どうしても手につかない。そんな状態は、単なる疲れではなく心が悲鳴を上げている証拠です。

特に、理由もなく涙が溢れてくるのは、感情のキャパシティが限界を超えているサインなんですよ。

心身に現れる不調の例

  • 朝の強い倦怠感
  • 突然涙が出る
  • 眠れない夜

これらの症状は、脳が休養を求めている証拠。特に「突然の涙」は、自律神経が乱れきっているときによく起こる現象で、早急な対応が必要です。

通勤電車で座り込んでしまった時の話

ある30代のワーママさんは、いつものように子供を保育園に預け、職場に向かう電車の中で急に激しい動悸に襲われました。立っていられなくなり、途中の駅で降りてベンチに座り込んだまま、1時間も動けなかったそうです。

「仕事に行かなきゃ」という焦りと、「もう一歩も動きたくない」という本音がぶつかり合い、体が強制終了をかけてしまった瞬間でした。このように、体が物理的に動かなくなる前に、休む決断をすることが大切です。

大好きだった趣味に興味が持てなくなった理由

以前は週末の料理や読書が楽しみだったのに、今は何を見ても心が動かない。これも深刻なサインの一つです。

脳が過剰なストレスにさらされると、快楽を感じる機能が低下し、何に対しても無気力になってしまいます。私の友人も、大好きだったドラマを観る気力すらなくなり、ただぼーっと壁を見つめる時間が増えてから、ようやく自分が「うつ状態」に近いことに気づいたと言っていました。

心のエネルギーが枯渇しているんです。

「共働きは無理ゲー」と感じるのは、努力不足ではなく環境の問題

「周りのママはあんなにキラキラしているのに、どうして私はこんなにダメなんだろう」と自分を責めていませんか?でも、断言します。それはあなたの努力不足ではありません。

今の日本の社会構造や、会社のサポート体制、そしてパートナーとの家事育児の分担割合など、あなたを取り巻く環境そのものが「無理ゲー」な設定になっているだけなんです。

環境が厳しい主な原因

  • 長時間労働の文化
  • ワンオペ育児
  • 孤独な子育て

この3つが揃えば、誰だってパンクしてしまいます。あなたが悪いのではなく、今のシステムが「個人の頑張り」に依存しすぎていることが問題の根本にあるんです。

完璧主義が自分を追い詰めていたことに気づいた瞬間

「仕事も家事も育児も100点を目指さなきゃ」という思い込みが、自分を苦しめているケースは本当に多いです。あるワーママさんは、休職して初めて「市販のお惣菜を使っても、子供は元気に育つし、夫も文句を言わない」という事実に気づいたそうです。

会社での評価も、一度休んだからといって全てが消えるわけではありません。環境を変えることが難しいなら、まずは自分の中にある「〜すべき」という呪縛を解くために、物理的に距離を置く時間が必要なんです。

パートナーとの温度差に絶望してしまった時

家事育児の負担が偏っているのに、夫に「大変だ」と伝えても「俺だって忙しい」と返される。このコミュニケーションの断絶が、ワーママを最も精神的に追い詰めます。

環境が整っていない場所で一人で戦い続けるのは、穴の開いたバケツで水を汲み続けるようなもの。あなたがどれだけ頑張っても、バケツは満たされません。

休職という選択は、その「穴」を塞ぐために、一度バケツを置いて立ち止まる勇気ある行動だと言えます。

放置すると危険!適応障害やうつ病のリスクと受診の目安

「まだ病院に行くほどじゃない」と思っている方へ。実は、そう思っている時が一番の受診タイミングかもしれません。

ストレスを放置し続けると、適応障害やうつ病といった心の病気に進行してしまうリスクがあります。これらは根性で治るものではなく、適切な治療と「休養」が不可欠な病気なんです。

受診を検討すべき目安

  • 2週間続く不眠
  • 食欲の著しい低下
  • 消えたいと思う時

特に「死にたい」とは言わなくても「消えてしまいたい」「どこか遠くへ行きたい」とふと思ってしまうなら、それは心が限界を超えている非常に危険なサインです。

「適応障害」と診断されてホッとした理由

心療内科を受診して「適応障害ですね、休みましょう」と言われたとき、多くのワーママが涙を流しながら「ホッとした」と言います。それは、自分の辛さが「甘え」ではなく「病気」という形で認められたからです。

病気であれば、休む正当な理由になります。診断書は、会社に対して自分を守るための最強の盾になります。

一人で悩まずに、まずは専門家の意見を聞くことで、回復への第一歩を確実に踏み出すことができます。

放置して重症化してしまった同僚のケース

私の以前の職場には、無理をして働き続けた結果、重度のうつ病になり、復職まで3年以上かかった同僚がいました。彼女は「もっと早く休んでいれば、こんなに長く苦しまなくて済んだのに」と後悔していました。

心の病は、早めに対処すればするほど回復も早くなります。子供のためにも、自分のためにも、「まだいける」という過信を捨てて、早めの受診を心がけてほしいと切に願います。

ワーママが休職するべきか判断するための5つの基準

ワーママが休職するべきか判断するための5つの基準

休職したい気持ちはあるけれど、本当に休んでいいのか、後で後悔しないか…そんな不安で踏み切れないこともありますよね。休職は大きな決断ですが、客観的な基準を持つことで、迷いを整理することができます。

ここでは、多くのワーママが休職を決断する決め手となった5つのポイントを見ていきましょう。

今のあなたの状況を、一つずつチェックしてみてください。全部に当てはまる必要はありません。

でも、もし3つ以上当てはまるなら、休職はあなたにとって「逃げ」ではなく「必要な治療」である可能性が高いです。冷静に、自分の現状を見つめ直してみましょう。

1. 診断書が出るレベルの不調があり、業務に支障が出ているか

最も明確な基準は、医学的な判断です。心療内科やメンタルクリニックを受診し、医師から「休養が必要」という診断書が出るかどうか。

これは、あなたが「プロとして今の業務を継続できる状態にない」という公的な証明になります。業務上のミスが増えたり、集中力が全く続かなかったりするのは、個人の能力の問題ではなく、脳の疲労によるものです。

業務への影響チェック

  • 単純ミスの連発
  • 判断力の低下
  • メールが打てない

仕事の質が落ちている状態で無理に続けることは、会社にとってもリスクになります。休むことが、結果的に周囲への最大の配慮になることもあるんです。

「パソコンの画面が理解できない」という異常事態

あるIT企業で働くワーママは、ある日突然、Excelの数字がただの記号に見えてしまい、内容が全く理解できなくなったそうです。それまではバリバリこなしていた業務が、突然宇宙語のように感じられる。

これは脳が極度のストレスで情報処理を拒否している状態です。ここまで来ると、気合でどうにかなるレベルではありません。

診断書をもらうことは、自分に「休む許可」を出すための儀式でもあるのです。

診断書が会社との交渉をスムーズにする

口頭で「辛いので降りたい」と言っても、「みんな辛いんだよ」と流されてしまうかもしれません。しかし、医師の診断書があれば、会社は労働契約法に基づき、従業員の安全に配慮する義務が生じます。

つまり、休ませないわけにはいかなくなるのです。自分の言葉で説明するのが難しい時こそ、専門家の力を借りましょう。

それが、自分を守るための最も賢明で確実な方法になります。

2. 子供や家族の前で笑顔が消え、イライラが止まらないか

仕事のために、家庭が犠牲になっていませんか?子供が「ママ、遊ぼう」と言ってきた時に、可愛いと思えず「うるさい!」と怒鳴ってしまう。そんな自分に自己嫌悪を感じる…。

もし、家族との時間が苦痛に感じ始めているなら、それは休職のサインです。あなたが仕事をする目的は、家族の幸せのためだったはず。

その土台が崩れてしまっては本末転倒ですよね。

家庭での危険信号

  • 子供に当たり散らす
  • 夫への攻撃性
  • 家事が全くできない

家族はあなたの鏡です。あなたが笑えなくなれば、子供も不安を感じます。

家庭の平穏を取り戻すために、一度仕事という大きな重荷を下ろしてみませんか?

「お母さん、怒ってばっかり」と子供に言われた夜

あるママは、保育園の帰り道に4歳の娘から「お母さん、会社に行くようになってからずっと怒ってるね」と言われ、道端で泣き崩れたそうです。仕事のストレスを無意識に子供にぶつけていた自分に気づき、その瞬間に休職を決意しました。

子供の成長はあっという間です。イライラして過ごす数ヶ月よりも、心穏やかに子供と向き合える時間を確保することの方が、長い目で見ればずっと価値があるはずです。

夫との関係が修復不可能なほど冷え込む前に

余裕がないと、一番身近なパートナーが敵に見えてしまうことがあります。「どうして私ばっかり」という被害妄想が膨らみ、会話のたびに喧嘩になってしまう。

そんな状態が続けば、離婚の危機に発展することもあります。休職して心に余裕ができれば、夫への感謝の気持ちも自然と湧いてくるようになります。

家族というチームを解散させないために、今は「休む」という戦略をとるべき時期なのかもしれません。

3. 休職中の手当(傷病手当金)で当面の生活費をカバーできるか

現実的な問題として、お金の不安は無視できません。しかし、日本の社会保険制度は意外と手厚いんです。

健康保険に加入していれば、病気や怪我で働けなくなった場合に「傷病手当金」が支給されます。これは、ざっくり言うと給料の約3分の2が、最長1年6ヶ月間支払われる制度です。

これを知っているだけで、休職へのハードルはぐっと下がりますよね。

お金の安心材料

  • 傷病手当金の受給
  • 貯金の有無を確認
  • 固定費の見直し

給料の全額は出ませんが、無収入になるわけではありません。住民税や社会保険料の支払いは続きますが、家計をやりくりすれば十分に生活していける金額です。

傷病手当金のシミュレーションをしてみた結果

例えば、月収30万円の人なら、月におよそ20万円程度の手当金が支給されます。ボーナスは出ませんが、毎月の生活を支えるには心強い金額です。

休職を迷っていたあるママは、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、手当金と貯金を合わせれば1年は生活に困らないことを数字で確認しました。その結果、「お金のために無理して働き続ける必要はない」と確信でき、安心して休む決断ができたそうです。

数字は嘘をつきません。不安なら一度計算してみましょう。

「お金より命と健康」と割り切る勇気

確かにお金は大切ですが、健康を損なって働けなくなれば、生涯賃金はもっと大きく減ってしまいます。今、数ヶ月から1年休むことで、その後の20年、30年を元気に働けるようになるなら、それは非常に効率の良い投資だと言えませんか?無理をして倒れ、退職せざるを得なくなるのが一番の経済的損失です。

傷病手当金というセーフティネットを賢く利用して、今は自分のメンテナンスに投資する時期だと割り切りましょう。

4. 「今の会社」に籍を残したまま、一度リセットしたいか

退職と休職の最大の違いは、会社に席があるかどうかです。今の会社自体は嫌いではないけれど、今の働き方や業務量が辛い、という場合は休職がベストな選択です。

籍を残しておくことで、復職後のキャリアの継続性が保たれますし、何より「いつでも戻れる場所がある」という安心感が、療養中の心の支えになります。

休職を選ぶべき状況

  • 会社に愛着がある
  • 福利厚生が充実
  • 転職は今すぐ無理

一度辞めてしまうと、今の会社に戻るのは難しくなります。まずは休職という形で距離を置き、冷静になってから「本当に辞めるべきか」を考える時間を作ることが大切です。

休職中に「やっぱりこの会社が好き」と気づいた話

休職して3ヶ月。仕事のプレッシャーから解放されて心身が回復してくると、不思議と「またあの仕事がしたいな」「あの同僚たちと働きたいな」という前向きな気持ちが湧いてきたという方がいます。

忙殺されている時は見えなかった会社の良い部分が、離れてみて初めてわかったのです。もし勢いで退職していたら、彼女は大きな後悔をしていたでしょう。

休職は、自分のキャリアを「一時停止」するだけであって「終了」させるものではありません。この違いはとても大きいです。

「籍がある」ことが転職活動の精神安定剤になる

もし休職期間中に「やっぱり別の道に進みたい」と思ったとしても、現職に籍がある状態での活動は精神的に非常に楽です。無職で焦って仕事を探すのと、戻る場所を確保した上でより良い環境を探すのとでは、心の余裕が全く違います。

休職は、あなたの今後のキャリアをじっくり練り直すための「戦略的な猶予期間」として活用できるのです。今の会社を最大限に利用する、というくらいの気持ちでいいんですよ。

5. 復職後に働き方を調整できる可能性(時短や部署異動)があるか

休んでも、戻る場所が同じ過酷な環境なら意味がない…そう思うかもしれません。でも、休職を機に会社側と「働き方の交渉」をすることができます。

診断書という公的な理由があれば、会社も「このままではまた倒れてしまう」と理解し、時短勤務の延長や、残業のない部署への異動などを検討してくれる可能性が高まります。

調整のポイント

  • 業務量の削減交渉
  • 部署異動の希望
  • 在宅勤務の活用

会社側も、経験のある社員に辞められるよりは、働き方を調整してでも残ってほしいと考えているものです。休職は、対等な立場で条件交渉をするためのチャンスでもあります。

休職をきっかけに念願の部署へ異動できた事例

営業職で数字に追われ、精神的にダウンして休職したあるワーママ。復職時の面談で、主治医の意見書を添えて「残業のない事務部門への異動」を強く希望しました。

会社側も彼女の能力を高く評価していたため、異動が受理され、現在は定時退社で育児と両立しながら生き生きと働いています。休職という「強硬手段」をとったことで、会社がようやく彼女の限界を深刻に受け止めてくれたのです。

環境は、自ら動くことで変えられる可能性があります。

「お試し復職」制度を活用して無理なく戻る

最近では、本格的な復職の前に、数時間だけ出社する「リワーク(復職支援)」や、慣らし勤務を認める会社も増えています。休職期間中に人事担当者と連絡を取り合い、こうした制度があるか確認してみましょう。

いきなりフルタイムに戻る必要はありません。段階的に体を慣らしていくことで、再発を防ぎながら長く働き続けることが可能になります。

休むことは、より良い働き方を手に入れるためのステップなんです。

「休職」か「退職」か?後悔しないためのメリット・デメリット比較

「休職」か「退職」か?後悔しないためのメリット・デメリット比較

「もうこの会社に顔を出すのも嫌だ!いっそのこと辞めてしまいたい!」そんな衝動に駆られることもありますよね。でも、ちょっと待ってください。

今のあなたの判断力は、ストレスで著しく低下している可能性があります。大きな決断をする前に、休職と退職、それぞれのメリットとデメリットを冷静に比較してみましょう。

結論から言うと、迷っているなら「まずは休職」をおすすめします。なぜなら、休職から退職への変更はいつでもできますが、退職してから「やっぱり休職にしておけばよかった」と思っても、後戻りはできないからです。

あなたが損をしないために、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

休職のメリット:給付金をもらいながら、キャリアを捨てずに休める

休職の最大の魅力は、やはり「経済的な安定」と「身分の保証」です。傷病手当金を受け取りながら、社会保険(健康保険や厚生年金)に加入し続けられるのは非常に大きなメリット。

また、履歴書に空白期間ができないため、将来のキャリアへの影響も最小限に抑えられます。

休職の主なメリット

  • 傷病手当金の受給
  • 社会保険の継続
  • 復職の選択肢保持

心身を休ませることに専念しながら、お金の心配を減らせる。この安心感があるからこそ、じっくりと自分を見つめ直すことができるんです。

「いつでも戻れる」というお守りを持っておく

あるワーママは、休職期間中、最初の1ヶ月は罪悪感でいっぱいだったそうです。しかし、2ヶ月目に入り体が楽になってくると、「今の会社でなくてもいいけれど、どこかで働ける自信」が戻ってきました。

もし退職していたら、「早く次の仕事を見つけなきゃ」という焦りだけで動いていたはずです。彼女は結局、休職期間の最後に退職を選びましたが、「籍があったからこそ、納得いくまで休めたし、次のステップを冷静に考えられた」と語っています。

厚生年金の加入期間が途切れないメリット

意外と見落としがちなのが、将来の年金です。休職中も社会保険料を支払うことで(会社が立て替え、後に清算する場合が多いですが)、厚生年金の加入期間は継続されます。

退職して国民年金になると、将来受け取れる額が減るだけでなく、手続きも煩雑になります。ワーママにとって、将来の備えを維持しながら休める休職制度は、国が用意してくれた強力なサポートシステム。

これを使わない手はありません。

退職のメリット:ストレスの根本を断ち切り、完全に自由になれる

一方で、退職には「完全な解放」というメリットがあります。会社との繋がりを完全に断つことで、メールや電話を気にする必要がなくなり、心の底からリラックスできる場合があります。

特に、パワハラや深刻な人間関係のトラブルが原因の場合は、休職中も「いつか戻らなければならない」というプレッシャーがストレスになり続けるため、退職の方が回復が早いこともあります。

退職の主なメリット

  • ストレス源の完全消去
  • 新しい道への即決断
  • 会社との連絡不要

ただし、退職すると傷病手当金の受給条件が厳しくなったり(退職日に働ける状態だとみなされると不支給になるなど)、失業保険の待機期間があったりと、お金の面でのリスクは高まります。

「会社」という文字を見るだけで動悸がする場合

休職していても、会社からの定期的な連絡や、復職面談の通知が来るだけで吐き気がする。そんな状態なら、退職が正解かもしれません。

ある方は、休職を1ヶ月したものの、会社との繋がりが残っていること自体が苦痛で、思い切って退職届を出しました。すると、その瞬間から嘘のように夜眠れるようになったそうです。

会社という環境そのものが毒になっている場合は、そこから完全に離脱することが、唯一の治療法になることもあります。

失業保険と傷病手当金の関係に注意

退職した場合、失業保険(基本手当)をもらうことを考えると思いますが、失業保険は「すぐに働ける状態にあること」が条件です。うつ病などで休養が必要な場合は、すぐにはもらえません。

その代わり、傷病手当金は退職後も継続して受け取れる場合があります(加入期間などの条件あり)。こうした制度の仕組みを正しく理解していないと、退職後に「お金が全く入ってこない!」とパニックになるので、事前の確認が不可欠です。

迷っているなら「まずは休職」から選ぶべき3つの理由

どちらにすべきか答えが出ないなら、まずは休職の手続きを進めましょう。今のあなたは、いわば「溺れている状態」です。

溺れている時に、今後10年の航海計画を立てるのは不可能です。まずは陸に上がって(休職して)、息を整えることが先決。

なぜ「まずは休職」が良いのか、その具体的な理由をお話しします。

休職を優先する理由

  • 判断力の回復を待つ
  • 経済的リスクの回避
  • 後戻りができる安心

この3つは、あなたの人生を守るためのセーフティネットです。焦って退職のハンコを押す必要はありません。

まずは権利を行使して、安全な場所を確保しましょう。

理由1:疲弊した脳は「極端な結論」を出しやすいから

メンタルが弱っている時は、思考がネガティブになり、「もう全てを投げ出したい」「私さえいなくなればいい」といった極端な結論に飛びつきがちです。これを心理学では「全か無か思考」と呼びます。

休職して数週間たっぷり眠り、栄養のあるものを食べて脳が回復してくると、「辞めるほどではないかも」「部署を変えれば続けられるかも」と、グラデーションのある考えができるようになります。大事な決断は、元気になってからすればいいんです。

理由2:会社側の対応で「辞めるべきか」が見極められるから

休職を願い出た時の会社の対応は、その会社が本当に従業員を大切にしているかどうかのリトマス試験紙になります。親身に手続きをサポートしてくれるのか、それとも「迷惑だ」という態度を隠さないのか。

もし後者であれば、復職を考える必要はありません。休職期間中にじっくりとその会社の本質を見極め、「こんな会社のために体を壊す必要はない」と納得して退職の準備を進めることができます。

休職は、会社を見定める期間でもあるのです。

【体験談】休職を選択したワーママたちの本音とその後のキャリア

実際に休職を選んだワーママたちは、その後どうなったのでしょうか?「キャリアが途絶える」「もう二度とバリバリ働けない」といった不安を抱える方は多いですが、現実は意外とポジティブな変化に満ちています。休職を経験したことで、自分にとって本当に大切なものを見つけ、より自分らしい働き方を手に入れた3人のエピソードをご紹介します。

彼女たちも、最初はあなたと同じように「逃げている自分」を責めていました。でも、数ヶ月の休息を経て、彼女たちは一様に「あの時休んで本当に良かった」と口を揃えます。

休職は人生の敗北ではなく、次のステージへ進むための「必要な踊り場」だったのです。

「逃げ」ではなく「戦略的休息」。休んで初めて見えた自分の価値

大手メーカーで管理職候補として働いていたAさん(38歳)。仕事と育児の板挟みで適応障害になり、3ヶ月の休職を余儀なくされました。

最初は「キャリアが終わった」と絶望していましたが、休んでいる間に子供と公園で過ごしたり、ゆっくり夕食を作ったりする中で、これまで自分がいかに「他人の評価」だけで生きてきたかに気づいたそうです。

Aさんの気づき

  • 仕事が全てではない
  • 自分を愛でる時間
  • 子供の笑顔の価値

「休むことは、自分を取り戻すための戦略的な選択だった」と彼女は言います。自分を大切にできない人に、良い仕事はできないと確信したのです。

復職後に「断る勇気」を持てるようになった変化

復職したAさんは、以前のように全ての依頼を二つ返事で引き受けるのをやめました。「今の私にはこれ以上のキャパはありません」とはっきり伝え、優先順位をつけて働くようになったのです。

すると不思議なことに、周囲からの評価は下がるどころか、「自分の限界を把握している信頼できるリーダー」として、より重要な案件を任されるようになりました。休職を経て、彼女は「持続可能な働き方」という最強のスキルを手に入れたのです。

自分を追い詰めていたのは自分だったと気づいた

休職中、Aさんはカウンセリングを受けました。そこで「完璧でなければならない」という強い思い込みが自分を苦しめていたことを指摘されました。

休職して会社から離れたことで、客観的に自分を見つめることができ、過剰な自責の念を手放すことができたのです。今の彼女は、多少家が散らかっていても、仕事でミスをしても「まあ、人間だもの」と笑い飛ばせる強さを持っています。

この心の余裕こそが、休職の最大の収穫でした。

休職中に転職活動は可能?崖っぷちから自分に合う職場を見つけた事例

休職期間を「転職活動」に充てたBさん(34歳)のケースです。彼女は今の会社の体質が自分に合わないと確信していましたが、働きながらの転職活動は体力的にも精神的にも不可能でした。

そこで、まずは休職して心身を回復させ、残りの期間で「今の自分に無理のない職場」をじっくり探すことにしたのです。

休職中の転職のコツ

  • まずは1ヶ月休養
  • 自己分析の徹底
  • エージェント活用

休職中の転職活動はルール上グレーな部分もありますが、医師が「環境を変えるための活動ならOK」と判断すれば、前向きなステップになります。

焦らずに「本当に働きたい場所」を厳選できた

Bさんは休職3ヶ月目から、週に数時間だけ転職活動を始めました。籍がある安心感から、条件の妥協をせずに済みました。

結果、残業なし・完全リモート可・ワーママが多数活躍するベンチャー企業の内定を獲得。休職期間の満了とともに前職を退職し、スムーズに新しい環境へ移ることができました。

「あのまま無理して続けていたら、今頃ボロボロになって退職し、路頭に迷っていたはず」と彼女は振り返ります。休職は、人生の再起動ボタンだったのです。

面接で「休職理由」をどう伝えたか

転職面談で休職の事実を伝えるべきか悩む人は多いですが、Bさんは「前職の労働環境と自分のライフスタイルのミスマッチにより、一度体調を崩した。現在は完全に回復し、再発防止のために貴社のような環境を求めている」と正直に、かつ前向きに伝えました。

これを理解してくれない会社は、入ってもまた同じことの繰り返しになるからです。結果、彼女をそのまま受け入れてくれる誠実な会社に出会うことができました。

嘘をつかないことで、自分に嘘をつかない働き方を手に入れたのです。

復職後のリアル。周囲の目線や仕事内容はどう変わったか

最後は、同じ部署に復職したCさん(41歳)のお話です。一番の不安は「周りにどう思われるか」「迷惑をかけたと思われないか」ということでした。

しかし、実際に戻ってみると、同僚たちの反応は意外なほどあっさりしたもの。むしろ「お帰り、大変だったね」と温かく迎えられたそうです。

復職後の変化

  • 業務の再分配
  • 期待値の再設定
  • 人間関係の良化

会社側も、彼女が無理をしないように業務量を調整してくれました。休職したことで「彼女に頼りすぎていた」と周囲が気づき、チーム全体の業務フローが見直されるきっかけになったのです。

「お荷物」ではなく「貴重な戦力」として扱われるために

Cさんは復職後、以前のように「何でもやります」という姿勢ではなく、「限られた時間で最大の成果を出す」ことに集中しました。休んでいる間に自分の強みを再確認したため、自分が得意な業務で貢献することを意識したのです。

すると、周囲も「Cさんにしかできない仕事」を優先的に振ってくれるようになり、以前よりも少ない労働時間で、より高い評価を得られるようになりました。休職は、自分の働き方をプロフェッショナルとして再定義する機会になったのです。

周囲の目は案外「一週間」で慣れる

復職初日は緊張で吐きそうだったCさんですが、一週間も経てば、自分が休んでいたことなど誰も気にしていないことに気づきました。会社は組織で動いており、誰かが欠けても回るようになっています。

その「冷たさ」は、裏を返せば「いつでも戻れる気軽さ」でもあるのです。周囲の目を気にして自分を削る必要はありません。

あなたはあなたのペースで、再び歩き始めればいい。Cさんの笑顔が、それを証明しています。

ワーママがスムーズに休職に入るための具体的な3ステップ

休職を決めたら、次は具体的な手続きです。でも、頭が回らない時期に複雑なことを考えるのは大変ですよね。

ここでは、最低限これだけやれば大丈夫という「3ステップ」をまとめました。一つずつ、ゆっくり進めていきましょう。

完璧にやろうと思わなくていいんです。まずは一歩、踏み出すだけで十分ですよ。

事務的な手続きは、会社の総務や人事がサポートしてくれるはずです。あなたはまず、自分の意思を固め、必要な書類を揃えることに集中しましょう。

このステップを踏むことで、あなたは法的に、そして制度的に守られた状態で休みに入ることができます。自分を守るための、大切な手続きです。

ステップ1:心療内科を受診し、現状を伝えて診断書をもらう

まずは何よりも先に、病院へ行きましょう。心療内科やメンタルクリニックの予約は取りにくいことが多いので、思い立ったらすぐに電話することをおすすめします。

医師に今の辛い状況を正直に話してください。「育児と仕事の両立が限界で、夜も眠れず、涙が出る」と伝えるだけで大丈夫です。

医師はあなたの味方です。

受診のポイント

  • メモを持参する
  • 正直な気持ちを話す
  • 診断書を依頼する

診断書には「○ヶ月の休養を要する」といった内容が書かれます。これが、会社を休むためのパスポートになります。

手元にこれがあるだけで、驚くほど心が軽くなりますよ。

初めての心療内科でうまく話せるか不安な方へ

病院に行くと緊張して、つい「大丈夫です」と言ってしまう真面目な方も多いです。そんな時は、家で今の症状を書き出したメモを持っていき、先生に渡しましょう。

「朝、体が動かない」「子供に怒鳴ってしまう」「仕事のミスが怖い」など、箇条書きで構いません。言葉にならなければ、泣いてしまってもいいんです。

医師はそうした様子も含めて診断してくれます。プロに委ねる勇気を持ってくださいね。

診断書の費用と有効期間について

診断書の発行には、通常3,000円〜5,000円程度の費用がかかります。これは自費になりますが、自分を守るための投資だと考えましょう。

また、診断書の休職期間は通常1ヶ月〜3ヶ月程度で書かれることが多いですが、状況に応じて延長も可能です。まずは「1ヶ月休む」という短期的な目標を立てることで、先が見えない不安を軽減できます。

一度に全てを決めようとせず、まずは目の前の1ヶ月を確保しましょう。

ステップ2:会社への報告と、傷病手当金の受給条件を確認する

診断書が手に入ったら、上司または人事担当者に連絡をします。直接話すのが辛ければ、まずはメールで「体調を崩し、医師から休養が必要と診断された」と伝え、診断書をスキャンして送りましょう。

その後、具体的な休職期間や、欠勤中の連絡方法、そして最も大切な「傷病手当金」の手続きについて確認します。

会社への確認事項

  • 休職期間の確認
  • 手当金の申請方法
  • 社会保険料の支払い

傷病手当金の申請には、医師の証明と会社の証明が必要です。いつ、誰に書類を送ればいいのかを明確にしておくと、休職中にお金のことで焦らずに済みます。

上司への伝え方:理由は「体調不良」で押し通してOK

詳しい事情(育児の悩みや会社への不満など)を根掘り葉掘り話す必要はありません。診断書がある以上、理由は「医師の指示による療養」だけで十分です。

もし上司に何か言われても、「今は医師から安静を言い渡されており、詳しいお話ができる状態にありません。手続きについては人事の方と相談させてください」と、窓口を人事へスライドさせるのが賢明です。

あなたは交渉するために休むのではありません。休むために休むのです。

傷病手当金の「待機3日間」に注意

傷病手当金は、休み始めてから最初の3日間(待機期間)は支給されません。4日目から支給対象になります。

この最初の3日間は、有給休暇を充てるのが一般的です。残っている有給をどう消化し、いつから傷病手当金に切り替えるのが自分にとって最も有利か、人事担当者にシミュレーションしてもらうと安心です。

お金のルールを味方につけることで、休職中の「心の安定」をより確かなものにできます。

ステップ3:休職期間を「罪悪感」ではなく「自分を取り戻す時間」にするコツ

いざ休職が始まると、多くのワーママを襲うのが「罪悪感」です。「みんな働いているのに」「子供を預けて休むなんて」…そんな声が頭の中で響くかもしれません。

でも、この罪悪感こそが回復を遅らせる最大の敵。休むことはあなたの「仕事」だと思ってください。

心身を健康な状態に戻すという、非常に重要でプロフェッショナルな任務に就いているのです。

有意義に過ごすコツ

  • SNSを見ない
  • 予定を入れない
  • ただぼーっとする

最初のうちは、何もしない自分を許してあげてください。充電が切れたスマホを無理やり動かそうとしても動かないのと同じで、今のあなたには「完全な放電と充電」が必要なんです。

「何もしない日」をカレンダーに書き込む

真面目な方は、休職中も「資格の勉強をしなきゃ」「家を完璧に片付けなきゃ」と予定を詰め込もうとします。それは休職ではありません。

カレンダーに大きく「何もしない」と書いて、その日は本当にパジャマのまま過ごし、昼寝をし、気が向いた時だけお茶を飲む。そんな贅沢を自分に許してください。

脳が「あ、本当に休んでいいんだ」と理解した時から、本当の意味での回復が始まります。生産性という言葉は、一度ゴミ箱に捨てましょう。

子供との時間を「義務」ではなく「癒やし」に変える

仕事をしていない分、子供との時間が増えます。これを「もっと完璧な母親にならなきゃ」というプレッシャーにしないでください。

一緒に昼寝をする、ただ隣で絵本を読む、一緒にアイスを食べる。そんな些細なことでいいんです。

ママがニコニコして隣にいるだけで、子供は世界で一番幸せな気持ちになります。休職期間は、あなたが「お母さん」という役割を、苦しみから喜びに変えるためのギフトタイムなんですよ。

まとめ:あなたが笑顔でいることが、家族にとって一番の幸せです

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。休職を検討している今のあなたは、暗いトンネルの中にいるような気分かもしれません。

でも、休職という選択肢は、そのトンネルの出口を見つけるための「非常口」です。そこから外に出ることは、決して逃げでも甘えでもありません。

むしろ、自分と家族の未来を守るための、勇気ある決断なんです。

ワーママは、毎日が戦いです。でも、戦い続けるためには休息が不可欠。

あなたがボロボロになってまで守らなければならない仕事は、この世に一つもありません。あなたが心からの笑顔を取り戻したとき、子供も、パートナーも、そして何よりあなた自身が、「生きていてよかった」と思えるはずです。

休むことを恐れないで。一度立ち止まって、深く息を吸ってみてください。

新しい道は、そこから必ず見えてきます。あなたの決断を、私は心から応援しています。

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