「子育てと仕事の両立、本当に大変ですよね。わかります、その気持ち。
」せっかく育休から復帰したのに、任されるのは補助的な仕事ばかり。責任ある業務から外され、まるでキャリアの「脇道」に追いやられたような感覚……。
実は、働く母親の多くがこの「マミートラック」という壁に突き当たり、人知れず涙を流しています。でも、諦めるのはまだ早いんです。
ちょっとした工夫とマインドセットの変化で、もう一度自分らしいキャリアを取り戻すことは十分に可能です。この記事では、マミートラックを脱出した私の実体験と、多くのワーママを救ってきた具体的な5つの解決策を詳しく見ていきます。
読み終わる頃には「明日からこう動こう!」と、前向きな希望が持てるはずですよ。
ワーママを悩ませる「マミートラック」問題の実態とは?

仕事への意欲はあるのに、なぜかチャンスが回ってこない。そんなモヤモヤを抱えていませんか?マミートラックは、単なる「忙しさ」の問題ではなく、組織の仕組みや無意識の偏見が複雑に絡み合って起こる現象なんです。
まずは、その正体を正しく知ることから始めてみましょう。
多くのワーママが直面するこの問題は、本人の努力不足ではありません。むしろ、真面目に頑張ろうとする人ほど、周囲とのギャップに苦しむ傾向があります。
なぜ、頑張りたいのに「お休み」のような扱いをされてしまうのか。その背景には、今の日本社会が抱える根深い課題が隠されているんです。
現状を客観的に捉えることで、自分を責める気持ちが少しずつ軽くなっていくはずですよ。
ここでは、マミートラックの定義から、なぜそうなってしまうのかという背景、そして自分自身が今どのような状態にあるのかを確認するチェックポイントまでを詳しく見ていきます。今の自分の立ち位置を明確にすることが、解決への第一歩になります。
本人の意欲とは裏腹にキャリアが停滞する「マミートラック」の定義
マミートラックとは、出産・育児を経て復職した女性が、本人の希望とは無関係に、昇進や昇給とは縁遠い補助的な業務コースに固定されてしまう状態を指します。まるで陸上競技のトラックをぐるぐると回り続けるように、どこまで走ってもゴール(キャリアアップ)が見えないことから、この名前がつきました。
マミートラックの3要素
- 責任の軽い業務
- 昇進機会の喪失
- やりがいの欠如
この3つの要素が揃うと、働く意欲が削がれてしまいます。特に「責任の軽い業務」への固定は、将来的なキャリア形成において大きな足かせとなるため注意が必要です。
望んでいないのに「補助的な仕事」ばかりになる現状
復職後、以前担当していたプロジェクトから外され、誰でもできるような事務作業やデータの入力ばかりを任されるようになるケースは非常に多いです。会社側は「負担を減らしてあげよう」と考えているのかもしれませんが、本人にとっては「戦力外通告」を受けたようなショックを感じるもの。
専門性を活かせない日々が続くと、これまで積み上げてきたスキルが錆びついていくような焦りを感じ、仕事への情熱が徐々に失われていってしまいます。
育休復帰後に感じた「あれ、私の居場所がない?」という違和感
久しぶりに出社したオフィスで、自分のデスクはあっても「役割」がないと感じる瞬間は辛いものです。会議の予定が自分を飛ばして共有されていたり、重要な判断が必要な相談が後輩に流れていったり。
そんな些細な出来事の積み重ねが、「もう私はいなくてもいい存在なんだ」という疎外感を強めてしまいます。かつてのバリバリ働いていた自分と、今の「いてもいなくても変わらない自分」とのギャップに、心が追いつかなくなるのです。
「配慮」が裏目に?マミートラックに陥る主な原因と背景
マミートラックが厄介なのは、それが「悪意」ではなく、多くの場合「善意の配慮」から始まっている点です。上司や同僚が良かれと思って行った行動が、結果としてワーママのキャリアを阻害してしまっている。
この構造を理解することが、コミュニケーションのズレを直す鍵になります。
陥る原因の共通点
- 過剰な気遣い
- 無意識の偏見
- 属人的な業務
これらの要因が重なると、本人がいくら「やりたい」と主張しても、周囲がそれを止めてしまう状況が生まれます。組織全体の意識改革が必要な部分でもありますね。
上司の「よかれと思って」という過剰な配慮が壁になる
「お子さんが小さいから、急な呼び出しがあったら大変だろう」「残業ができないなら、大きな案件は任せられない」。上司のこうした配慮は、一見すると優しさに見えます。
しかし、本人の意思を確認せずに勝手に限界を決めてしまうことは、成長の機会を奪うことに他なりません。これを「パターナリズム(父権的配慮)」と呼びますが、この壁がある限り、ワーママはいつまでもチャレンジングな仕事に挑戦することができなくなってしまうのです。
属人的な業務フローが時短勤務のハードルを上げている
日本の職場の多くは、まだ「その人でなければ分からない」という属人的な仕事の進め方をしています。そうなると、決まった時間に退社しなければならない時短勤務者は、責任あるポジションに就きにくくなります。
急なトラブルに対応できないリスクを組織が許容できず、結果として「代わりが効く仕事」しか任せられなくなる。これは個人の問題ではなく、チームとしての情報共有や仕組みづくりの欠如が原因であることがほとんどです。
あなたは大丈夫?マミートラックの兆候をセルフチェック
「もしかして、私もマミートラックにハマってる?」と感じたら、一度冷静に現状をチェックしてみましょう。自分では気づかないうちに、キャリアの停滞が始まっているかもしれません。
早期に気づくことができれば、それだけ早く対策を打つことができます。
チェックリスト
- 会議に呼ばれない
- 評価が一定
- 雑務が増えた
もし1つでも当てはまるなら、周囲のあなたに対する評価や期待値が、以前とは変わってしまっているサインです。今のうちに軌道修正を検討してみませんか?
会議の案内が来なくなった…疎外感を感じる瞬間
以前は当たり前に参加していた企画会議や戦略会議。復職後、気づけば自分だけがメーリングリストから外れていたり、会議の実施すら知らされなかったりすることはありませんか?「どうせ夕方は忙しいだろうから」「時短だから参加してもらうのは申し訳ない」という周囲の勝手な判断が、あなたを情報の中心から遠ざけています。
情報が入ってこなくなると、仕事の全体像が見えなくなり、さらに判断業務から遠ざかるという悪循環に陥ってしまいます。
評価面談で「今は無理しなくていいよ」と言われたら要注意
評価面談の際、具体的な成果の話よりも「育児との両立はどう?」「無理しないでね」という言葉ばかりをかけられる場合、上司はあなたを「現役の戦力」としてカウントしていない可能性があります。これは一見優しい言葉ですが、裏を返せば「高い成果は期待していないし、相応の評価(昇進・昇給)も考えていない」という意味を含んでいることが多いのです。
期待されないことは、キャリアにおいて最も恐ろしい停滞の兆候と言えるでしょう。
なぜマミートラックは辛いのか?放置することで生じるリスク
「今は子育ても大変だし、楽な仕事でもいいかな」と、つい現状を受け入れてしまいそうになることもありますよね。でも、マミートラックをそのまま放置しておくことには、想像以上に大きなリスクが伴います。
それは単に「今が面白くない」というだけでは済まない問題なんです。
マミートラックに留まり続けることは、あなたの将来の選択肢を少しずつ奪っていくことと同じです。今は良くても、子どもが成長して手が離れたとき、あなたは「やりたかった仕事」に戻れるでしょうか?そのとき、あなたのスキルや市場価値はどうなっているでしょうか。
長期的な視点で考えることが、今の辛さを解消する原動力になります。
ここでは、やりがいの喪失から経済的な損失、そして最も深刻な「自己肯定感の低下」まで、放置することで起こりうる3つの大きなリスクについて詳しくお伝えします。現実を直視するのは少し怖いかもしれませんが、自分を守るために必要な知識です。
やりがい喪失とモチベーションの低下
仕事は単に生活費を稼ぐための手段ではありません。自分の能力を発揮し、誰かの役に立っているという実感は、精神的な健康を保つために不可欠です。
マミートラックによってその実感が奪われると、毎朝会社に行くこと自体が苦痛になってしまいます。
やりがいを奪うもの
- 単調な作業の連続
- 裁量権のなさ
- 成果の見えにくさ
これらの状況が続くと、仕事に対する情熱が枯渇してしまいます。モチベーションが下がればパフォーマンスも落ち、さらに評価が下がるという負のスパイラルに陥ります。
誰でもできる仕事だけをこなす日々に募る焦り
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。マニュアル化された単純作業だけをこなす毎日は、一見楽に見えるかもしれません。
しかし、かつてプロジェクトの最前線で頭を悩ませ、壁を乗り越えてきた経験があるあなたにとって、それは「自分の価値が目減りしていく時間」に感じられるはずです。世の中がどんどんアップデートされていく中で、自分だけが取り残されているような感覚。
この焦燥感は、働く女性にとって非常に大きなストレスとなります。
「私は会社のお荷物なの?」と自問自答する夜
やりがいのない仕事をしていると、ふとした瞬間に「自分はここにいる意味があるのだろうか」と考えてしまいます。特に、子どもが熱を出して早退したり、急な欠勤で周囲に迷惑をかけたりしたとき、その思いは強くなります。
「価値のある仕事をしていないのに、迷惑だけはかけている」という思考に陥ると、会社に居場所を感じられなくなり、最終的には「辞めるしかないのかな」という極端な結論に結びついてしまうのです。
将来的な昇進・昇給への悪影響と生涯年収の減少
マミートラックは感情面の問題だけでなく、極めて現実的な「お金」の問題でもあります。数年間の停滞が、その後のキャリアにおける昇給スピードを著しく遅らせ、結果として生涯賃金に数千万円単位の差を生むことも珍しくありません。
経済的なマイナス面
- 昇給のストップ
- 役職手当の喪失
- 退職金の減少
「今は仕方ない」という数年間が、老後の資金や子どもの教育費にまで響いてくる可能性があります。経済的な自立を維持するためにも、この停滞は早めに解消すべきです。
時短勤務終了後も「戦力外」扱いが続く恐ろしさ
多くの人が「子どもが小学生になれば、また元のバリバリした仕事に戻れる」と考えています。しかし、現実はそう甘くありません。
数年間マミートラックで補助的な仕事しかしてこなかった人は、いざフルタイムに戻っても、周囲から「現役」として見なされないことが多いのです。一度ついた「サポート役」というレッテルを剥がすのは容易ではなく、気づけば後輩が自分の上司になっている……そんな厳しい現実が待っているかもしれません。
10年後の給与格差は数百万円?数字で見る現実
例えば、マミートラックにいることで毎年の昇給が1%抑えられたとしましょう。1年ではわずかな差ですが、これが10年、20年と積み重なると、本来得られたはずの年収と大きな開きが出ます。
さらに、役職に就けないことで役職手当やボーナスの算定基準も低いまま。生涯年収で見ると、家が一軒建つほどの差が出ることもあります。
「子育て中だから」という理由で、これほどの経済的不利益を一生背負い続ける必要があるのか、一度真剣に考えるべきです。
周囲の評価とのギャップによる自己肯定感の低下
マミートラックの最も深刻な副作用は、自分自身に対する信頼を失ってしまうことです。仕事での達成感が得られない状態が続くと、「私は仕事ができない人間なんだ」という誤ったセルフイメージが定着してしまいます。
これは人生のあらゆる面に悪影響を及ぼします。
自己肯定感を下げる要因
- 過去の自分との比較
- 同期との格差
- 感謝されない虚しさ
自信を失うと、新しいことに挑戦する勇気も失われてしまいます。あなたは本来、もっと輝けるはずの存在です。
その自信を取り戻すために、マミートラックから抜け出す必要があるんです。
独身時代の自分と比較して落ち込むループから抜け出せない
かつては深夜まで働き、大きなプロジェクトを回し、周囲からも一目置かれていた。そんな「輝いていた自分」の記憶が、今の自分を苦しめる刃になります。
「あの頃の私ならもっとうまくできたのに」「今はこんな簡単なことも満足にさせてもらえない」。過去の栄光と現在のギャップに苦しみ、今の自分を否定してしまう。
この思考のループにはまると、どんなにプライベートが充実していても、心にぽっかりと穴が開いたような感覚が消えなくなります。
同僚の昇進を素直に喜べない自分への嫌悪感
一緒に切磋琢磨してきた同期や、かつての部下が昇進していく。本来なら喜ばしいことなのに、マミートラックにいると「置いていかれた」という焦りや嫉妬心が芽生えてしまいます。
そんな自分に対して「なんて心が狭いんだろう」とさらに自己嫌悪に陥る。この心理状態は本当に辛いですよね。
でも、それはあなたが仕事に対して不誠実だからではなく、それだけ「本当はもっと頑張りたい」というエネルギーがあなたの中に眠っている証拠なんです。
キャリア停滞を抜け出す!マミートラック解決のための5つの策
マミートラックの正体とリスクが分かったところで、いよいよ具体的な解決策を見ていきましょう。「今の環境ではどうしようもない」と諦める前に、試せることはたくさんあります。
大切なのは、受け身の姿勢を捨てて、自らアクションを起こすことです。
環境を変えるのは勇気がいりますが、小さな一歩が大きな変化を生みます。会社側の「配慮」を「期待」に変えていくためのコミュニケーションや、自分の価値を再認識させるための戦略。
これらを1つずつ実行していくことで、少しずつ道が開けてくるはずです。あなたは決して無力ではありません。
これから紹介する5つの解決策は、多くのワーママが実際に効果を実感したものです。すべてを一度にやる必要はありません。
今の自分にできそうなことから、1つずつ取り入れてみてくださいね。自分らしいキャリアを取り戻すための旅を、ここから始めましょう。
1. 上司との面談で「具体的なキャリアビジョン」を言語化して伝える
まずは、周囲が勝手に決めている「あなたの限界」を書き換える必要があります。そのためには、上司に対して「私はこれからどうしていきたいのか」を明確に、そして具体的に伝える場を持つことが不可欠です。
あやふやな希望ではなく、戦略的な提案を意識しましょう。
面談で伝えるべき3点
- 現在の仕事の満足度
- 挑戦したい具体的業務
- 時間管理の工夫策
言葉にしなければ、相手には伝わりません。「言わなくても分かってくれるはず」という期待は一度捨てて、あなたの意欲をしっかりとプレゼンしてみませんか?
「いつまでに何ができるようになりたいか」を明確にする
ただ「もっと責任のある仕事がしたい」と言うだけでは、上司も動けません。「半年後にはリーダー候補としてプロジェクトを任せてもらえるよう、今は○○のスキルを磨きたい」「1年後にはフルタイムに戻る予定なので、今のうちから△△の業務に関わらせてほしい」といったように、時間軸と具体的な目標をセットで伝えましょう。
目標が明確であればあるほど、上司もあなたにどんな仕事を振ればいいのか判断しやすくなり、マミートラック脱出の足がかりになります。
感情論ではなく「会社へのメリット」をセットで提案する
「やりがいがなくて辛い」という感情を伝えることも大切ですが、交渉においては「私をマミートラックから出すことが、会社にとってどれだけプラスか」という視点が重要です。「私のこれまでの経験を活かして○○の課題を解決したい」「今の補助業務を効率化して、浮いた時間で△△の売上に貢献したい」といった提案です。
会社にとって利益になる話であれば、上司も真剣に検討せざるを得ません。プロフェッショナルとしての姿勢を見せることが、信頼回復の近道です。
2. 「時間あたりの生産性」を可視化し、成果を正当にアピールする
ワーママの最大の武器は「時間の制約があるからこその集中力」です。これを単なる「短時間労働」と捉えさせるのではなく、「高密度な仕事ぶり」として周囲に認識させることが重要です。
そのためには、自分の成果を客観的な数値や事実で示す必要があります。
可視化のポイント
- タスクの完了時間
- 改善による削減時間
- 具体的な成果数値
「頑張っています」という主観的な言葉よりも、数字のほうが説得力があります。時短勤務でもフルタイム以上の成果を出していることを、データで証明していきましょう。
業務効率化ツールを駆使して「時短でも成果は出せる」を証明
今の時代、AIツールや便利なアプリがたくさんあります。これらを積極的に導入し、これまでのやり方では3時間かかっていた仕事を1時間で終わらせるような工夫をしてみましょう。
そして、その「浮いた時間」で新しい付加価値を生み出すのです。「彼女は短い時間で、他の人の1.5倍の成果を出している」と評価されれば、勤務時間の長さで人を判断する古い価値観を実力でねじ伏せることができます。
効率化は、あなたの自由を勝ち取るための武器です。
週次の進捗報告で「見えない努力」を数値化して伝える
時短勤務だと、周囲がまだ働いている時間に帰宅するため、「あまり仕事をしていない」という誤解を受けやすいものです。これを防ぐために、毎週の進捗報告を徹底しましょう。
何を、どれだけの量、どんな成果で完了させたのか。メールやチャットツールで共有することで、あなたの貢献が可視化されます。
わざわざアピールするのは気が引けるかもしれませんが、正当な評価を得るためには「自分の仕事を見せる」ことも重要な業務の一部だと捉えてください。
3. スキルアップや資格取得で自身の「市場価値」を再定義する
今の会社での評価が停滞しているなら、視点を「外」に向けてみましょう。市場価値を高めることは、今の会社での発言力を強めるだけでなく、「いつでも他へ行ける」という心の余裕を生みます。
この余裕こそが、マミートラック脱出に不可欠な自信を与えてくれます。
おすすめの学び直し
- デジタルスキル
- 専門特化の資格
- マネジメント知識
隙間時間を使った学習は、育児中のリフレッシュにもなります。新しい知識を吸収することで、停滞していた脳が活性化し、仕事への意欲も自然と湧いてくるはずですよ。
隙間時間を活用した「学び直し」が自信につながる
まとまった勉強時間を確保するのは難しいですよね。でも、通勤時間や子どもが寝た後の30分、あるいは家事をしながらの音声学習など、工夫次第で学びは継続できます。
例えば、Excelの高度な関数をマスターする、WEBデザインの基礎を学ぶ、あるいは業務に関連する法規の知識を深める。こうした小さなスキルの積み重ねが、「私はまだ成長できる」という確信に変わります。
その自信が表情や態度に現れ、周囲のあなたを見る目も変わっていくのです。
今の会社だけでなく「外でも通用する武器」を持つ安心感
マミートラックが辛いのは、「ここにしがみつくしかない」という閉塞感があるからです。しかし、汎用性の高いスキルや資格を身につければ、「もし今の会社が私を正当に評価しないなら、他へ行けばいい」という選択肢が生まれます。
この「いつでも辞められる」という強気なマインドを持つと、不思議と上司に対しても堂々と意見が言えるようになります。自律したキャリアを築くために、社外でも通用する自分の「武器」を磨き続けましょう。
4. 社外ネットワークやロールモデルとの接点を持ち、視野を広げる
会社の中にばかりいると、そこでの評価が自分のすべてだと思い込んでしまいます。でも、一歩外に出れば、あなたと同じように悩み、それを乗り越えて活躍しているワーママがたくさんいます。
多様な価値観に触れることで、今の状況を客観的に見つめ直すことができます。
広げるべき繋がり
- 他社のワーママ仲間
- 憧れのロールモデル
- 業界の勉強会コミュニティ
社外の繋がりは、新しい情報の宝庫です。今の会社では当たり前だと思っていたことが、実は異常だったと気づくこともあるでしょう。
視野を広げることが、現状打破のヒントになります。
社内の狭い価値観に縛られないための「サードプレイス」作り
家庭でも職場でもない、自分を一個人として認めてくれる「第3の場所(サードプレイス)」を持ちましょう。オンラインサロンや地域のボランティア、あるいは趣味の集まりでも構いません。
そこで仕事のスキルを活かしたり、新しい役割を担ったりすることで、「私はまだ社会に必要とされている」という実感を強く持つことができます。社内での冷遇に傷ついた心を癒やし、再び前を向くためのエネルギーをチャージする大切な場所になります。
輝いているワーママの「裏側の苦労」を知って勇気をもらう
SNSなどで活躍しているワーママを見ると、自分と比較して落ち込んでしまうこともありますよね。でも、直接話を聴いてみると、彼女たちもかつてはマミートラックに悩み、葛藤し、ギリギリのところで踏ん張ってきた経験を持っていることがほとんどです。
成功のキラキラした部分だけでなく、泥臭い努力や工夫のプロセスを知ることで、「私にもできるかもしれない」という具体的なイメージが湧いてきます。先人の知恵を借りることは、最短距離で問題を解決するコツです。
5. 柔軟な働き方と正当な評価が両立できる環境への転職を検討する
あらゆる手を尽くしても、組織の風土や上司の考え方が変わらない場合はあります。そのときは、あなたの価値を正当に評価してくれる別の場所へ移ることも、立派な解決策の1つです。
今は、ワーママの経験を「強み」と捉える企業も増えています。
転職先のチェック条件
- ワーママの管理職数
- リモートワーク可否
- 成果評価の明確さ
無理な環境で自分を削り続ける必要はありません。あなたがあなたらしく、最大限のパフォーマンスを発揮できる土壌を探すことは、自分自身に対する誠実さでもあります。
「今の会社がすべてではない」と考えるだけで心が軽くなる
実際に転職するかどうかは別として、求人サイトを眺めたり、エージェントと話をしたりするだけでも大きな効果があります。「私のスキルなら、このくらいの年収で雇ってくれる会社があるんだ」「この会社ならフルリモートで働けるんだ」という事実を知るだけで、今の会社に対する過度な執着が消えます。
執着が消えると、不思議と今の職場での人間関係も楽になり、冷静に交渉ができるようになります。転職活動は、最高のメンタルケアでもあるのです。
フルリモートやフレックス制度が整った企業への挑戦
マミートラックの原因が「時間の制約」にあるのなら、その制約をテクノロジーや制度で解決している企業を選びましょう。フルリモートなら通勤時間がゼロになり、その分を仕事や育児に充てられます。
フレックス制なら、子どもの行事や急な通院にも柔軟に対応できます。こうした制度が整っている企業は、往々にして「時間ではなく成果」で人を評価する文化を持っています。
環境を変えることで、マミートラックという概念そのものが存在しない世界へ行けるのです。
マミートラック脱出のために意識したいマインドセット
解決策を実行する上で、土台となるのがあなたの「心の持ちよう」です。どれだけテクニックを駆使しても、心が折れてしまっては長続きしません。
ワーママとしてのキャリアは、短距離走ではなく超長距離のマラソンのようなものです。長く、自分らしく走り続けるための考え方を身につけましょう。
私たちは、ついつい「完璧」を求めてしまいがちです。仕事も100点、育児も100点。
でも、そんなことは不可能です。大切なのは、100点を目指すことではなく、その時々の状況に合わせて「最適解」を選び取っていく柔軟性です。
自分に厳しくしすぎず、時には「今はこれでいい」と自分を許してあげることも、キャリアを継続させるための立派な戦略なんです。
ここでは、マミートラックという嵐の中を生き抜くために必要な、3つのマインドセットをお伝えします。この考え方が身につくと、周囲の言葉に振り回されず、自分の軸を持って歩んでいけるようになりますよ。
心がふっと軽くなるヒントを見つけてください。
「自分一人の責任」と思い込みすぎない
マミートラックに悩む真面目なワーママほど、「私が仕事と育児をうまく両立できていないからだ」「私の能力が足りないから、こんな扱いを受けるんだ」と自分を責めてしまいがちです。でも、それは大きな間違いです。
この問題の根っこは、もっと別の場所にあります。
原因を切り分ける視点
- 会社の制度の不備
- 社会の古い価値観
- 夫との役割分担
問題の所在を正しく切り分けることで、過度な罪悪感から解放されます。あなたが悪いのではなく、あなたを取り巻く「仕組み」が今のライフステージに合っていないだけなのです。
社会構造や企業の制度疲労が原因であることを理解する
日本の多くの企業は、いまだに「長時間働ける、専業主婦家庭の男性」をモデルとした雇用慣行を引きずっています。この古いモデルに、育児という重責を担う今のあなたがフィットしないのは当然のこと。
つまり、あなたが欠陥品なのではなく、企業のOS(基本ソフト)が古すぎるのです。そう考えることができれば、不当な扱いに傷つく必要がないことが分かります。
「古いOSの中でどう立ち回るか」あるいは「最新のOSを持つ組織へ移るか」。冷静な戦略を立てる余裕が生まれます。
夫や家族を「チーム」として巻き込む勇気を持つ
キャリアの停滞を解消するためには、家庭内の体制見直しも不可欠です。もしあなたがマミートラックにいる原因が「急な呼び出しに対応できるのが自分しかいないから」だとしたら、それは夫との分担がフェアでない可能性があります。
仕事の重要性を夫と共有し、「このプロジェクト期間は、お迎えを交代してほしい」と具体的に頼んでみましょう。家族はあなたのキャリアを支えるチームです。
一人で抱え込まず、周りを頼ることは、決してわがままではありません。
100点満点を目指さない「持続可能なキャリア」の描き方
キャリアはずっと右肩上がりである必要はありません。人生には、アクセルを全開にする時期もあれば、スピードを落として周囲の景色を楽しむ時期があってもいいのです。
大切なのは、完全に立ち止まってしまわないこと。細く長く、繋いでいく勇気を持ちましょう。
持続可能な働き方のコツ
- 60点合格主義
- 優先順位の厳選
- 休息も仕事の一部
「完璧」を捨てると、新しい可能性が見えてきます。今はマミートラックにいたとしても、それは「次の飛躍のための力を蓄える時期」だと捉え直してみませんか?
今は「細く長く」でも、いつか来る「攻めの時期」を待つ
子どもが小さいうちは、どうしても物理的な制約があります。その期間に無理をして燃え尽きてしまうよりは、あえて「今は現状維持+α」くらいのペースで働くのも賢い選択です。
ただし、完全に思考を停止させるのではなく、アンテナだけは高く張っておくこと。業界の動向を追い、最低限のスキルアップを続けていれば、子どもが成長して時間ができたとき、一気にアクセルを踏むことができます。
キャリアは点ではなく線で捉える。この視点が、今の焦りを鎮めてくれます。
キャリアはマラソン。途中で歩いても完走すればいい
隣を走る同僚がどんどん先に行ってしまうように見えても、気にする必要はありません。彼らには彼らの、あなたにはあなたのペースがあります。
時には給水ポイントで長く休んだり、歩いたりする時期があってもいい。最終的に、あなたが納得できる形でキャリアを終えることができれば、それが正解なんです。
他人との比較ではなく、昨日の自分、そして10年後のなりたい自分と比較しましょう。自分のペースを守ることが、最も確実にゴールに辿り着く方法です。
ライフステージに合わせた「攻め」と「守り」のバランス
仕事への情熱がある人ほど、「常に攻めていなければならない」という強迫観念に駆られがちです。しかし、人生には波があります。
その波をうまく乗りこなすことこそが、真のキャリアデザインと言えるのではないでしょうか。
バランス調整の判断基準
- 子どもの発達段階
- 自身の健康状態
- 経済的な必要性
「攻め」と「守り」を自分自身でコントロールしているという感覚を持つことが、納得感のある働き方に繋がります。流されるのではなく、自分で選んでいるという意識を持ちましょう。
子どもの成長に合わせてギアを入れ替える柔軟性
乳幼児期、小学校入学、思春期。子どもの成長段階によって、親が必要とされる時間やエネルギーの質は変わります。
それに合わせて、仕事のギアをローに入れたりトップに入れたりする柔軟性を持ちましょう。マミートラックにいると感じる今は、もしかしたら「あえてギアを下げておくべき時期」なのかもしれません。
それを「停滞」と呼ぶか「調整」と呼ぶかで、心の持ちようは180度変わります。自分でギアを選んでいるという主体性が、あなたの誇りを守ります。
「今は守りの時期」と自分で決めれば罪悪感は消える
一番辛いのは、「本当は攻めたいのに、周囲のせいで守らされている」と感じることです。であれば、いっそのこと「今は私が主体的に『守り』を選んでいるんだ」と決めてしまいましょう。
「この2年間は、定時で帰って子どもとの時間を最優先にする。その代わり、効率化のスキルだけは誰にも負けないように磨く」。
そうやって自分で期限と目的を決めてしまえば、補助的な仕事も「今はこれでOK」と割り切れるようになります。納得感こそが、最強のメンタル防衛策です。
まとめ:マミートラックを脱出し、自分らしいキャリアを取り戻しよう
ここまで、マミートラックの正体から具体的な解決策、そして大切なマインドセットまでを詳しく見てきました。今、あなたが感じている焦りや不安は、あなたが決して仕事を諦めていない、素晴らしい意欲を持っている証拠です。
その火を消さないでくださいね。
マミートラックは、決してあなたの能力不足が原因ではありません。組織の古い体質や、無意識の偏見、そして仕組みの不備が重なって起きてる現象です。
だからこそ、自分を責めるのは今日で終わりにしましょう。あなたはこれまでも十分に頑張ってきましたし、今も最善を尽くしています。
そのことを、まずは自分自身が認めてあげてください。自分を信じることが、すべての変化の始まりになります。
今日お伝えした5つの策を、もう一度振り返ってみましょう。上司との対話、成果の可視化、スキルアップ、社外への視野、そして転職という選択肢。
どれか1つでも、あなたの心に響くものはありましたか?まずは小さな一歩で構いません。明日、上司に「少しお話ししたいことがあります」とメールを送るだけでもいい。
その一歩が、1年後、5年後のあなたを、今とは全く違う輝かしい場所へ連れて行ってくれるはずです。
子育てもキャリアも、どちらもあなたの人生にとって大切な要素です。どちらかを犠牲にするのではなく、両方が相乗効果を生むような「あなたらしいスタイル」は必ず見つかります。
時には立ち止まり、悩みながらも、自分の足で歩み続けるあなたを、私は心から応援しています。マミートラックという脇道を抜け出し、再びあなたが主役として輝ける広い道へ。
一歩ずつ、一緒に進んでいきましょうね。自分らしいキャリアを取り戻したあなたの笑顔に会える日を、楽しみにしています。



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